「こけし」の魅力
「こけし」は、江戸時代末期に東北地方の温泉地で生まれた木製の伝統的な人形で、子供向けの玩具や湯治(温泉療養)のお土産として発展しました。
伝統こけし
東北6県で師匠から弟子へと型や模様が受け継がれているもので、産地によって11〜12の系統に分類されます。
創作こけし
伝統的な技法に捉われず、デザインや色付けが自由に行われた「こけし」です。
可愛いらしい「豆こけし」もそのひとつです。
こけし製作作者を工人といいます。それぞれの工人たちの想いのこもった「こけし」。系統と相まって工人の個性やこだわりが味わい深い作品を生んでいます。
伝統こけし 11系統一覧
津軽系
青森県(温湯温泉、大鰐温泉)
頭と胴が一本の木からなる「作り付け」。牡丹模様やアイヌ模様、ねぶた絵が描かれています。
南部系
岩手県(盛岡、花巻)
かつてはおしゃぶりとして作られ無彩色のものが多いようです。頭がぐらぐら動くのが特徴です。
木地山系
秋田県(木地山)
どんぐり状の頭と、前垂れ模様(エプロン)が描かれた胴体が特徴です。
鳴子系
宮城県(鳴子温泉)
首を回すと「キイキイ」と音が鳴ります。胴体の中ほどがくびれた形をしています。
作並系
宮城県(作並温泉・仙台市)
胴が細く子供が持ちやすい形をしています。菊の花の模様が多いです。
遠刈田系
宮城県(遠刈田温泉)
頭が大きく赤い放射状の飾り(手根)が描かれています。胴には重ね菊などの華やかな模様があります。
弥治郎系
宮城県(弥治郎)
頭頂部にベレー帽のような多色の輪(ロクロ線)があるのが特徴です。
肘折系
山形県(肘折温泉)
遠刈田系と鳴子系の混ざった特徴を持ちます。頭に赤い飾りが描かれています。
山形系
山形県(山形市)
作並系の流れを汲み胴が細いです。梅や桜、菊などの花が描かれます。
蔵王高湯系
山形県(蔵王温泉)
頭が大きく胴はどっしりと太いです。菊や牡丹、桜などが描かれます。
土湯系
福島県(土湯温泉)
頭頂部に蛇の目模様、額にカセ(赤い髪飾り)が描かれ、胴には鮮やかな縞模様が入ります。
※ 近年では、土湯系から独立した「中ノ沢系(福島県・中ノ沢温泉)」を加えて12系統とする場合もあります。
当店の「こけし」について
昭和時代や平成初期に製作された伝統こけしや豆こけしを揃えております。穏やかで和む、そして可愛い「こけし」をどうぞお楽しみください。

